七宝焼窯元 田村七宝工芸 5代目 田村有紀



インタビュー

田村さん 自分で映像を作るとポップになりがちなので、今回しっかりとした映像制作を行っていただけて本当に嬉しいです。

Yhos ありがとうございます! 
映像制作をしている中で、田村さんはとても色々なことに挑戦しているように見えました。
職人として、なにかミッションに掲げていることや持っている哲学的なことがあったら教えてください。

田村さん 何人もの職人が受け継いで歴史を紡いできた、そんな伝統工芸に携わるのは喜ばしいこと。
長く続いたから偉いとかではないが、歴史的背景は世の中に必要なもの。
その中でも、七宝焼は日用品ではなく宝飾品。娯楽のためのものは、何のために作っているのかを常に考えなくてはならないと思います。
そういったことを考えた時に、不自由ではないが自由でもない心のどこかで豊かさが足りない。
こういったものを作っていくことは、その豊かさを生む一端を担っていくこと、それは生きるを創ることだと思って、この仕事を今日も続けています。

1883年より続く七宝焼の窯元、田村七宝工芸。

その五代目として、伝統工芸を守っていく一人の職人の仕事を、是非観てください。